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Boot Camp を使って Mac に Windows10 をインストールする

Boot Campを使ってMacにWindows10をインストールする方法をメモしておきます。

Windows8の場合には問題なくインストールされるのだが、Windows10の場合には一手間かかります。

というのも、Boot CampにはWindows用のMacデバイスドライバーのインストーラが入っているのだが、こちらにどうやらバグがある様で、途中でインストールが進行しなくなります。そのあたりの解決方法も含めてここでは紹介します。

筆者は、「Parallels Desktop」を使って仮想OS環境を構築し、Windows7を使っていましたが、どうも描画が不安定な所があるため、パーティションを区切ってWindowsを直接入れることにしました。

それぞれにメリット・デメリットがあるので、人それぞれかと思いますが、ここではBoot Campを使って直接Windows10をインストールしてみたので、それを紹介していきます。

 

★あらかじめ用意しておくもの★

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Boot Campを使ってMacにWindows10をインストールするには以下のものを用意する必要があります。

1. USBメモリ(容量:5GB以上、※中に入っているデータは削除されます)

USBメモリ

2. Windows10のISOイメージファイル

Windows10 Pro

USBメモリはWindowsのインストールデータとMacデバイスのドライバーを保存するのに必要になります。

Windowsのイメージファイルの用意には、Windowsのインストールディスクから作成する方法と、インターネット上から入手する方法と2通りあります。

筆者は、インターネットから入手・用意しました。その方法はこちらをご覧ください。
「Windows10のディスクイメージをUSBに作成する」

MacデバイスのWindows用のドライバーはBootCampから入手できます。
詳しくはこの後の手順のところで記載してあります。

 

★Boot Camp での作業★

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USBメモリとWindows10のディスクイメージ(ISO)の用意、もしくは、Windows10のインストーラが入ったUSBフラッシュドライブの用意ができたら、BootCampを使ってインストールを始めていきます。

このとき、USBメモリはMacに挿入しておきます。

BootCampの選択1

Finderを開き、「アプリケーション」をクリックします。

BootCampの選択2

「ユーティリティ」をクリックします。

BootCampの選択3

「Boot Camp アシスタント」をクリックします。

BootCamp はじめに

すると「Boot Camp アシスタント」ウインドウが表示され「はじめに」が書いてあります。
「続ける」をクリックします。

BootCamp 作業の選択

次に作業の選択になります。

ここで、準備で用意したものによって選択項目が変わります。

1.Windows10のディクスクイメージ(ISO)ファイルを用意している場合
この場合は、すべての項目をチェックしておきます。
そして「続ける」をクリックする。
そうするとISOイメージの選択とその保存先が聞かれるので、
用意してあったUSBメモリを選びます。

2.Windows環境にてMediaCreationToolを使ってすでにWindows10のインストールデータが入ったUSBフラッシュドライブの用意がある場合
この場合には、「Windows8またはそれ以降のインストールディスクを作成」のチェックボックスを外します。

筆者は2番のやり方でしたので、これ以降ではこの流れで書いていきます。

チェックボックスを正しく選択したら、「続ける」をクリック。

BootCamp - Windowsサポートソフトウェアを保存

次には、WindowsでMacのマウスなどのデバイスを使えるようにするためのソフト「Windowsサポートソフトウェア」(ドライバー)をUSBメモリに保存するとので、その保存先を選択します。すでにMacに挿してある用意したUSBメモリであることを確認して、「続ける」をクリックします。

BootCamp - Windowsサポートソフトウェアのダウンロード中

そうすると、Windowsサポートソフトウェアのダウンロードが開始されます。

BootCamp - Windows用のパーティションを作成

Windowsサポートソフトウェアのダウロードが終わると、パーティションの切り方になります。
Windowsでは最低32GBは開けてる必要があり、WindowsとMacでのやりたいことや予想される作業内容に合わせて、好きな容量を決めることができます。

MacとWindowsの境目にある「◇」マークをクリックしながら左右に動かすと容量を自由に変更できます。

筆者は、Windowsでしか使えないソフトがあるため、それを使いたいためだけにWindowsを入れるので、ここでは必要最低限の32GBに設定しました。

Windows10を入れ終わった直後では、16GBくらい消費されており、残りは14GBくらいになっています。

ご参考まで。

ではWindows用に確保する容量を決めたら「インストール」をクリックします。

BootCamp - Windows用のパーティションを作成中

そうするとパーティションの作成が始まります。

パーティションの作成が終了すると、自動でPCが再起動します。
そしてWindowsのインストールが始まります。

 

★Windowsのインストール★

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Windows10 - パーティションの選択1

再起動が完了し、準備ができると、インストールする場所(パーティション)の選択画面が表示されます。
※ここで言語などの選択が出てきた場合には、基本的にはデフォルトの選択、そのまま特に変更することなく、「次へ」をクリックします。もし、ご自身で特別なキーボードなどを用意している場合には、それに合ったものを選んでください。

ここで選ぶパーティションは、「BOOTCAMP」を選択します。
そして、「フォーマット」をクリックします。

そうすると、「このパーティションには、PCの製造元からの重要なファイルやアプリが含まれている可能性があります。このパーティションをフォーマットすると、保管されているすべてのデータが失われます。」と出てきます。

なにやら怪しげで、強いメッセージですね。

でも、まちがいなく、「BOOTCAMP」を選択していれば、問題はありません。

気にせず、「OK」をクリックするとフォーマットが始まります。

Windows10 - パーティションの選択2

フォーマットが完了したら「次へ」クリックします。

Windows10 - インストール中

そうすると、Windowsのインストールが始まります。
これにはPCのスペックにもよりますが、10分前後かかります。

あとは、Windowsの指示に従って必要な情報を入れていきます。
例えばパスワードなど。

 

★Boot Camp インストーラ★

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諸々Windowsの設定が終了すると、Windows10が立ち上がります。

Windows10 - BootCamp インストーラ

Windowsが立ち上がると、MacでWindowsを動かすために必要なソフトウェアをインストールする必要があり、それをBoot Campがやってくれます。

ですが、OS Xのバージョンが10.11.3になっているMacの場合、Boot Campにバグがあるのか、Windows10にバグがあるのかはわかりませんが、このまま「次へ」とやってインストールを進めていくと、途中で止まってしまいます。

※MacOSのバージョンを確認する方法は、下記を参照ください。
Mac OS X のバージョンを確認する方法

具体的には「Realtek」のところで永遠とインストール作業のバーが動いたままで、先に進まなくなります。

筆者は最初気付かず、待っていたのですが、永遠1時間経ってもそのままでした・・・。

これの問題を回避するためには、realtekのインストールが行われないようにする必要があります。

Windows10 - BootCamp インストーラを一旦キャンセル

そのため、ここでは一旦、「キャンセル」をクリックします。

 

★Boot Camp インストーラの下準備★

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ということで、Windows10が入ったあとの下準備について紹介します。

Windows10 - BootCamp インストーラフォルダを開く1

用意したUSBメモリの中身を確認します。
そして、「BootCamp」というフォルダがあるので、それをクリックします。

Windows10 - BootCamp インストーラフォルダを開く2

「次にDrivers」というフォルダがあるので、それをクリックします。

Windows10 - BootCamp インストーラフォルダを開き各デバイスのインストールフォルダを開く

そこに「RealTek」というフォルダがあります。
これをカット&ペーストで、デスクトップになどに移しておきます。

Windows10 - BootCamp インストーラフォルダ内にある「RealTek」フォルダをカット&コピー

具体的には、
「RealTek」フォルダを右クリック
 ⇒「切り取り」をクリック
 ⇒ デスクトップでマウスを右クリック
 ⇒「貼り付け」をクリック

Windows10 - BootCamp インストーラフォルダ内に「RealTek」フォルダを抜いた状態

これで「RealTek」フォルダがない状態にしておきます。

Windows10 - BootCampのSetupファイルを実行する

続いて、フォルダを一階層戻り、「BootCamp」フォルダに戻ります。
ここに「Setup」というファイルがあるのでこれをクリックします。

Windows10 - BootCamp インストール

そうすると再度、BootCampによるソフトウェアをインストール画面が開きます。

 

★Boot Camp インストーラを使ってのMacデバイスのソフトウェアをインストール★

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Windows10 - BootCamp インストール

BootCampのインストーラが立ち上がったら、「次へ」をクリックします。

WIndows10 - BootCamp 使用許諾

使用に関する承諾が求められるので、「同意します」を選択して「インストール」をクリック。

Windows10 - BootCamp Windows用のデバイスドライバーやソフトウェアをインストール中

Macデバイスを動かすためのソフト(ドライバーなど)がインストールされます。

Windows10 - BootCamp Windows用のデバイスドライバーやソフトウェアをインストール完了

すべてのインストールが終了するとこのような画面が表示されるので、「完了」をクリックします。

Windows10 - BootCamp - RealTek 後からインストール

最後に、インストールを飛ばしていた、「RealTek」を個別でインストールします。
デスクトップに移しておいた「RealTek」フォルダを開きます。
その中に「RealtekSetup」というファイルがあるので、それを実行します。

Windows10 - BootCamp - RealTek をインストール

インストール画面が表示されるので、「次へ」をクリックします。
あとはそのままデフォルト通りに進めていき、インストールが完了すれば、すべてが完了です。

これでMacにWindowsが入りました。

 

★MacとWindowsを入れ替える方法★

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最後に、このままですと、電源を切った後にPCを立ち上げたり、再起動した時には、
デフォルトでWindowsが立ちがあるようになります。

こちらを変更したい、Macを立ち上げたい、という場合には次の記事を参考にしてください。
「WindowsとMacの起動を切り替える方法」

 
以上で、MacにBootCampを使ってWindows10をインストール方法の紹介を終えます。

どうでしょうか?皆さんが無事に問題なくインストールできることを願っております。

文責:牧秀樹

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